ラウンドアバウト。
聞いたことある!YESの曲!イントロが長いなぁと思ってしまうけど聞けば聞くほど味が出る名曲…
じゃなくて、今回は和歌山にも正式に開通したラウンドアバウト(環状交差点)へ行ってきたので解説&レポートをしたいと思います。
正直、どう走行して良いものなのか自分ではいまいち分からず、何台か走行する姿をみている限りでは、交差点に進入時にウィンカーを出している車、出していない車、そもそも進入する前に戸惑う車など、ラウンドアバウトについて認識があいまいになっていると感じた次第。
そもそも何なん?
ラウンドアバウトは、イギリスが発祥の信号の無い交差点で、一時停止を必ずしもしなくて良くスムーズに交差点を直進右左折することができるものです。
正し、交差点に進入する車両等は環内車両優先をすること、必ず時計回り(左折)に環状内に入ること。
要は、円の中を走る車を優先して行かせて、その後に自車を左折して入る。ということです。
ちなみに、ラウンドアバウトとよく似た交差点にロータリーというのがあります。
構造上は、とてもよく似ています。が、進入の方法が異なります。
ロータリーでは、進入前に一時停止の白線と標識があるところがほとんどで、走行の仕方に違いがあるのでご注意ください。
左が警戒標識のロータリー。右が規制標識の環状交差点(ラウンドアバウト)
ロータリーの場合は、標識の指示が場所によりマチマチで、ロータリー標識の下にラウンドアバウトという小さな標識が付随している場所もあります。和歌山県内では、白浜町にある御幸通りにあるロータリーがすぐに思いつきます。(県内でも一、二を争うレベルの小さな丸公園という公園が中心にあります。)和歌山市内に古くからある中之島ロータリーには上にある警戒標識がどこにもない…初めて来た人には戸惑う交差点でもあります。
ラウンドアバウトの走行について
免許更新の講習でいただいた「安全BOOK」によると
●環状交差点における左折等
車両は、環状交差点において、左折、右折、直進又は転回するときは、あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、できる限り環状交差点の側端に沿って徐行しなければなりません。
①交差点内に入る前に、左端に寄る。
②急発進をせずにゆっくりと環内に入る。
③左折時には手前でウィンカーを点灯し、歩行者の有無や後続の2輪車の巻き込みがないか注意する。
④進行したい方向へ道路の左端に寄りながら曲がる。
この時に違反があった場合は、罰則として2万円以下の罰金又は科料。反則金4,000円。基礎点数1点となります。
さらに、
●環状交差点における他の車両等との関係等
車両等は、環状交差点においては、当該環状交差点内を通行する車両等の進行妨害をしてはならないほか、当該環状交差点に入ろうとするときは、徐行しなければなりません。違反をした場合の反則金は、7,000円(普通自動車の場合)です。
また、環状交差点に入ろうとし、及び環状交差点内を通行するときは、当該環状交差点の状況に応じて、当該環状交差点に入ろうとする車両等、当該環状交差点内を通行する車両等及び当該環状交差点又はその直近で道路を横断する歩行者に特に注意し、かつ、できる限り安全な速度と方法で進行しなければなりません。違反をした場合の反則金は、9,000円(普通自動車の場合)です。
①円の中にて進行している車両の邪魔にならないように進入する。
②進入する際は、徐行する(急発進や急停止をしない)。
③円の中で前を行く車両ないし後続の車両と同程度の速度を維持する。
④道路を横断する歩行者には特に注意して安全な速度で進行する。
また、環状交差点を出る際は、
●環状交差点における合図
車両の運転者は、環状交差点において、当該環状交差点を出るとき、又は環状交差点において徐行、停止、若しくは後退するときは、手、方向指示器又は灯火により合図をし、かつ、これらの行為が終わるまで当該合図を継続しなければなりません。
また、これらの行為が終わるまで終わったときは、合図をやめなければならず、また、合図に係る行為をしないのにかかわらず、当該合図をしてはなりません。
合図の時期及び合図の方法については、環状交差点を出るときは、その行為をしようとする地点の直前の出口の側方を通過したときに左側の方向指示器を操作します。
①基本的には、環状交差点を出る際に左ウィンカーを出して交差点を出る。
②もし、ゆっくり進む、止まる、場合によってバックするときは、ハザードなどで前車や後車などにわかるようにする。
③ ②が終わった際は、ハザードなどを消して進む。
④ ②のようなことがないときは、むやみにハザードなどを点けない。
この時に違反があった場合は、罰則として5万円以下の罰金。基礎点数1点となります。
上記3点を知らずにしていると、割と痛い目をみそうです。。。
行ってみて思ったこと
和歌山県初のラウンドアバウト。2020年3月24日開通ということで早速行ってみたわけですが、円が小さいなぁというのが、第一印象。
進入してすぐにウィンカーを出さなければならず、場合によってはウィンカーを出すタイミングを逸してしまいそうなくらい小さいです。
地元紙のネット版では、2019年中に完成予定だったようですが、牽引するトレーラーなどの大型の車両が曲がりきれないという指摘を受けて、工事が一時中断する事態も起きていたよう。
今回の完成の状態でも小さいのに、まだ小さかった様です。あるいみ見どころになる?のかな。
あとは、環状交差点の方法を周知徹底しないと罰則対象になりかねないので、せっかく和歌山にも出来たんで、これを機に行き方をしっておいて損はないかと思います。(全国でみても20か所あるかどうかですが。。。)
和歌山の環状交差点の場所
住所でいうと、和歌山県田辺市柳瀬の虎ヶ峰交差点になります。
有田川町方面からだと国道424号線をひた走り、道の駅 水の郷日高川「龍游」を過ぎてから3つのトンネルを抜けた先にある信号のある交差点を右折(中辺路方面へ)すればたどり着けます。
中辺路方面からだと国道311号線にある「鍛冶屋川口」という交差点を県道198号線に曲がり、それなりのくねくね道を通り長いトンネルを越えればすぐにラウンドアバウトに着きます。
龍神温泉へ向かう際や熊野詣の帰りなどに通過してみてはいかがでしょうか。
まとめ
和歌山県下初のラウンドアバウトということで行ってみました。
なかなか普段から通る機会がない日本でもまだまだ定着していないラウンドアバウト。初めてやし行ってみようかと思い行ってみたけど、案外知らない走行方法。
おさらい。
①ラウンドアバウトへの進入時は、左側により、環内に車が居ない場合は速度を落として進入(この場合は一時停止やウィンカーはいらない)
②交差点を出る際は、進行方向へのウィンカーと左側に寄り、歩行や巻き込みに注意して進む。
③むやみに速度を出さない。(当たり前やけど)
これさえ出来れば、ひとまず注意されることなく走行できます。
このようにまとめてみて思ったことですが、ラウンドアバウト(環状交差点)は明確に決まりがあるけど、いままでからあったロータリーに関しては統一されたルールが無く、場所によりロータリーの警戒標識や停止線や停止するための標識があったりなかったりとマチマチなことに驚き。(ロータリー進入時には一時停止は絶対です!)
ご当地ルールでの走行になりそうな予感はプンプンしますが、まずはラウンドアバウトが和歌山にできたということで、ひとつタメになりました。
それでは、また。